澤田知子展『MASQUERADE(マスカレード)』/ KPOキリンプラザ大阪
KPOキリンプラザ大阪4、5階
澤田知子展
『MASQUERADE(マスカレード)』
2006.07.15 - 09.03
入場料 一般300円/学生200円
(中学生以下無料)
※同時開催『遠藤秀平・藤本壮介展』との共通券は一般500円/学生300円(中学生以下無料)
※本展入場料には夏休みご優待料金を適用いたしております。
◎ KPOスペシャルトーク vol. 49
「澤田知子×椿昇×後藤繁雄」
日時 2006年7月17日(月・祝)
15:00 -(開場14:30)
出演 澤田知子、椿昇、後藤繁雄
会場 KPOキリンプラザ大阪
入場料 無料
定員 50名
※ご入場には、整理券をお持ちの上、展覧会チケットのご購入が必要です。
※当日11:00より1階ショップにて整理券を配布いたします。
※整理券の配布は、お一人様につき一枚とさせていただきます
(整理券の配布は定員になり次第終了します)。
[同時開催]KPOキリンプラザ大阪6階
遠藤秀平・藤本壮介展
『ニュージオメトリーの建築〜もうひとつのモダニズムをめざして〜』
more info. >>> KPOキリンプラザ大阪
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「顔VS写真」の第二ステージがはじまる
僕は写真について語る時よく、「写真が、できること」と「写真で、できること」の2つについて指摘する。写真が誕生して、200年もたっていないが、その間に、写真はあらゆる対象を撮りまくってきた。ポートレイト、風景、さまざまなオブジェ。人の欲望とカメラの欲望が共犯しあい、「イメージ」を活けどった略奪史と言ってよい。さて、あとまだ写真になっていないものは何だろう?と「写真」は考える。
その衝動に加えて、いつの頃からか、「写真を使って」表現するというアプローチも生まれた。昨今の、コンテンポラリー・アートにとって写真というメディアは不可欠な存在でもあって、こちらは「頭脳プレイ」としての写真追求の道と言ってよいだろう。
さて、ならば澤田知子における写真とは何なのだろう?
写真史をふり返るまでもなく、「写真」は風景とポートレイトからはじまった。他者を所有し続けること、これはマルセル・プルーストを写真狂に走らせた欲動だが、「顔」を「写真」にすることは、「写真の力」の決定的な起源である。澤田知子は現代のさまざまな女性にコスチューム・プレイしたり、職業にロール・プレイする。彼女はシンディ・シャーマンや森村泰昌のような変装するアートとして語られることが多いが、実は、徹底した「起源の写真」のアーティストなのではないかと僕は思う。変装していても彼女が狙っているのは、変装の見事さではなくて、「顔」の力なのである。一見、「写真で、できること」のフィールドに進みつつ、彼女は、そこにおいて再度、「写真が、できること」の起源を問い続けているのだ。
この「MASQUERADE」展は、澤田知子の原点とも言うべき『ID400』以前の初期作・旧作に加え、ホステスやリクルート、ガングロ、顔をはぎ続ける「MASK」などの新作で構成される。澤田知子が写真というものに対峙し続けた10年の総決算でありかつ、いよいよ本格化する彼女の写真戦争宣言とも言うべきものなのだ。
再度言う。澤田知子の写真を、コスプレアートだと思ってはいけない。これは、写真史第二ステージの、重要な始点となるべき展覧会なのである。
後藤繁雄
(本展プロデューサー/KPOコミッティー・メンバー/京都造形芸術大学ASP芸術表現・アートプロデュース学科長)
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